20代前半の女性です。私が転職をしようとしたきっかけは、職場での人間関係がどうしても上手くいかなかったことと、他の仕事を経験することで、自分の新たな可能性を確かめてみたいという思いからでした。
上司とも事前に自分の胸の内を伝え、いつ辞職するかという段取りを話し合っていました。
上司は私のことを引き留めてくれ、もう少し考えてくれ、という旨の話をされましたが、私の決意は固く、上司も転職することを認めてくれました。転職まで約4か月近く猶予があったため、もともと興味があった国際協力の仕事に挑戦したいと、就職活動を始めました。
その時の私は、それまでの仕事の経験もありましたし、その経験が必ず役にたつと、ある意味、簡単に考えていたところがありました。お恥ずかしい話、自分の力を過剰評価していたと言えます。そのため、4か月という短期間で、転職先を見つけようとしていたのです。
しかし、職探しはそのように簡単に進むはずもありませんでした。転職する前に、自分が片づけておかなければならない大量の仕事が舞い込んできました。ある程度覚悟はしていたのですが、一つの仕事を辞めるとなると、本当に大変です。
今まで築いてきたさまざまな方との関係も、仕事の内容も、上手く、他の人に引き継ぎを行わなければなりませんでした。そのような、想定していなかったさまざまな仕事が次々と舞い込み、次の就職先をゆっくりと精査し、十分な就職活動の準備を行うことが出来ない状態となっていました。
そのため、辞職まで2か月と迫るころにも関わらず、履歴書の準備を行うのもやっとという感じで、しかも、面接日が決まってもその日に休みをとるだけでも大変という状況になっていました。
それでも、上司は応援してくれていましたので、面接日には休みを取ることもできていましたが、仕事の疲れと準備不足が重なり、上手く自分を表現できぬまま、落ちてしまうということが続いていました。自分のキャパシティー的にも、やっとという感じでしたので、上司にも相談していましたが、やはり、一人の人間が辞職するとなると、大変なものです。結局、辞職してからすぐに次の職場に転職を考えていた計画は崩れさりました。
少しポジティブに考えて、次の仕事が決まるまでの少しの間、しばらく長年の仕事の疲れを癒すかとそのように考えながらも、焦りもありますので、急いで就職活動を続けていました。
しかし、元々こだわりも強い性格の私は、なかなか自分が思うような就職先を見つけられないでいました。国際関係に関わる仕事、そして英語能力が求められる仕事を求めて職探しをしていたのですが、私のこれまで国際協力に関わってきた経験、学び、そして英語能力が、企業や組織が求めている値に達していなかったことも、大きな原因であったと思うのですが、なぜ雇ってもらえないのかと、イライラしてしまっていました。
その焦りとイライラが日増しに強まっていきました。最初はすぐに決まると思っていたのに、どうしてこんなにも自分がこれまで行ってきた経験を認めてくれるところが少ないんだろう、と、履歴書を書く際にも、次第に自分自身に対する自信がなくなっていったのを覚えています。
そうなってくると、さらに受からないことに拍車がかかり、辞職してから約2か月、転職先を探すのに苦労していました。簡単に考えていた転職、憧れの国際協力の道へ、すぐに転職できると高をくくっていた私でしたが、それはなかなか上手く進めない、自分にとっては困難な道となってしまいました。
