私は現在、食品系の製造業務に従事しています。前職は産業用機械の製造業務でした。もともと機械・電機系の仕事は得意ではなかったのですが、世の名の身近な製品を作るための機械づくりに携われることにやりがいを感じていました。
しかし、入社して3年を過ぎたあたりで、もう少しお客様の身近なところで仕事をしたいと思うようになりました。学生時代に食品系のアルバイトをいくつかやった経験があり、その時にお客様から喜びのお礼を言われたことが印象深く、食品系の仕事に従事したいと思ったのです。
そこから転職活動を始めました。当時従事していた仕事はそれなりに出張や残業もあり、忙しい日々を過ごしていたので、あまり転職活動に割ける時間はなかったのです。ですので、学生時代のように何社も応募したり、訪問したりすることが困難な状況でした。
従って、数多く応募するのではなく、ここで働きたいと思う会社をいくつか絞って、それらの会社に関する様々な情報をネット等で丁寧に調べ、応募していくことにしたのです。やりたい仕事がある程度絞れていたので、はじめの一歩はそれほど苦ではありませんでした。
しかし、応募の段階で学生時代と違うところは、履歴書の他に職務経歴書や、それに関連した自己アピール等も提出しなければならなかったため、提出書類も多く時間がかかったので、意外と大変でした。それらの書類を書く上で私が重点的に行ったことは、今の仕事をなぜ辞めたいのか、また、その経験をどう次の新しい仕事に活かしていくかを明確にしていくことでした。
それさえあれば、面接の時に自己アピールし易いと考えたのです。書類作成は大変でしたが、ある一社に送る書類が出来上がれば、あとは別の会社に送る書類も似たようなものになるので、その辺は楽だったと思います。また、学生時代では書類審査で落ちることが多かったのですが、転職となるとある程度仕事上のスキルもあった為か、書類提出後は比較的、面接に呼ばれる会社が多かった印象があります。
面接のみの会社もあれば、筆記試験からはじまる会社もあったのですが、仕事をしながらの活動だったので、比較的こちらの時間に合わせてくれる会社もいくつかありました。その辺は学生時代と比べると、スケジュール管理し易かったと思います。
しかし、いざ面接が始まろうとすると、やはり、それほど甘くはなかったのです。まず聞いてくるのが、現在の職をなぜ辞めたいのかということからです。自分の中では前述した明確な理由があったのですが、面接する側から見ればやはり、その仕事に何らかの不満があるのか、または、仕事上で何らかのトラブルがあって辞めたいのかなど負の部分を探し出したいと思っているところがあるように、様々な質問から感じました。
しかしその辺は、今の仕事内容を次の仕事先にどのように活かすかを明確にすることで、何とか理解してもらえたように思います。例えば、私の場合、前職で機械をいじっていたのである程度は機器のメンテナンスや部品管理ができることもあり、製造現場でそれを活かせることを1つのポイントとして挙げたのです。
もちろん、これで試験を受けたすべての会社で内定もらえたわけではありませんが、自分にとっても会社にとってもいい面があることをお互い通じ合えば、良い結果を出せるのではないかと感じました。転職活動は自分の得意・不得意を見直すいい機会でもあると思います。前職で得た知識や経験を現在の仕事に活かせており、やりがいも感じているのでこの転職は成功だったと思います。
