32歳男性です。
個別指導塾講師から、保険代理店営業に転職しました。
大学を卒業してから塾講師を経営する会社にに正社員として入社しました。
社長1名、社員2名(私を含めてです)という、本当に小さな会社でした。
しかも、その3名で塾経営をしていたというわけではなく、社長ともう1人の社員さんは別に本業があり、そちらをメインとして活動していました。
フランチャイズの個別指導塾に手を広げたため、そちらを担当してもらう社員として、私が採用されました。
つまり、実質私1人に塾経営を任されていたという訳です。
(他の講師の方はみなアルバイトさんです。もちろん私が塾長ということになります)
本当はもう1人塾担当の社員さんがいたのですが、私が入った頃に辞めてしまいました。
当時23歳。まだ右も左もわからない歳で、いきなり責任者になってしまいました。
一応フランチャイズなので、
本部からアドバイザーの方などに来てもらい、いろいろと助けていただきましたが、やはり経験が全くない中でいきなり社員1人で塾経営をすることは難しく、限界を感じて転職をすることに決めました。
おそらく、ベンチャー企業を自分で立ち上がるくらいの気概がある人ならこういったポジションや状況に向いていたのだと思います。
私自身も、最初はまるで自分がそんな人間だと思って、野心に燃えていました。
しかし、結局自分がそういうものには向いていないことが分かりました。
そうだと分かった以上は、すぐに方向転換する。これも、ひとつの立派な決断だと自分では思っています。
心や身体が潰れてしまってからではあまりにも遅すぎますからね。
しかし、無職の期間を作るのは嫌だったので、アルバイトを探すくらいの感覚で気軽に始められる転職サイトで、とりあえず気になる企業をお気に入りに登録するくらいから始めました。
そのころ、ちょうどファイナンシャルプランナーという、お金に関する資格に興味があったので、通信教育を利用して独学で勉強を始めました。
やはり好きなことだと前向きに疲れもあまり感じずにできるようで、なんとか働きながら2級の資格を手に入れることができました。
どうせなら、この資格を存分に生かすことができるような仕事に就こう!と思い、転職サイトであらかじめブックマークしていた企業を見ながら、その中に、保険代理店がありました。
保険も、金融業のひとつ、つまりお金にとても密接な関係のあるものなので、この資格を大いに生かせるのではないか?そう思ったのです。
さっそく面接をしてもらいました。
二回の面接があり、無事に合格することができました。
これは後から上司から聞いた話なのですが、私を入社させるかどうか、社内では結構賛否が分かれていたそうです(笑)。
未経験者歓迎と謳っていた求人だったので、過去に保険に関する仕事に携わっていないなどの経歴はともかく、面接などでの印象で、良いと感じた人とそうでない人で分かれていたようです。
最終的には、ファイナンシャルプランナーの資格を取得していたということが決め手となって、採用が決まったそうです。
未経験者も可なので、本来は保険に関する資格を持っているかどうかは直接影響はないのですが、
やはりこの仕事に興味ややる気があるということを、誰でも客観的に分かることができる、という点で資格の所有を重視したそうです。
資格を取得するのは、片手間でできることではないですから、それなりにしっかりと勉強をしてきていると評価されたのでしょう。
最近は、資格を持っているかどうかではなく、コミュケーション能力などが重要と言われています。
もちろん、仕事を実際にしていく上ではその通りだと思います。
しかし、相手が全く自分を分かっていない上で行う転職活動では、その会社の仕事に関係する資格を何か持っておくことは、マイナスになることはないだろうし、プラスになるのだと思います。
以上、私の転職活動体験でした。
