45歳男性会社員です。私は33歳の時に転職しましたが、同業他社への転職でした。
いきさつからですが、前の仕事で金属加工、樹脂成型のオペレータをしており一時期金型のメンテナンスもしていました。事情があり、首都圏内から地元にUターンすることになったのですが、辞表を出してから引っ越しまで1か月を切っておりじっくり次の仕事を探している暇がありませんでした。
引っ越ししてからじっくり探すという方法もありましたが、私の場合借金があり、給与が入って来なくなると支払えなくなるため、次の仕事を悠長に探している時間はありませんでした。そんな事情があったため、その当時勤めていた会社に勤務しながら週末の休みを利用しては地元のハローワークに通い、同じ業種であるプレス加工会社を探していました。
なお、実家に戻ってそこから通えるところを探すと言う手もありましたが、就職した際に半分家を飛び出したような感じでしたので戻るのも気が引けていました。結局実家には戻らず、隣町にアパートを借りて生活することにしました。時期としてはもう年末も迫る12月上旬でしたので、仕事にもつけず年を越すのはちょっと気が引ける感じがして、より焦っていたこともありあまり調査をする余裕も無かったのかも知れません。
年が明けてから転職した会社に行きましたが、少ししてからちょっと雰囲気が想像していたのと違うのが分かりました。なお、それまで勤めていた会社は従業員100名ほどでしたが、次に勤めた会社は20名ほどで規模は段違いでした。作っている製品も精密機械の金属部品からバケツやカーオーディオなどのシャーシなどに変わりプレス機の大きさも全く違いました。
違いを感じたのは機械の違いもありますが、まず周りの人間の質でした。それまでは困っている時は皆で助けるというのが当たり前でしたが、その会社では困っている時にアドバイスをもらおうとすると、知っているのが当たり前ではないのか?という感じで、いかにも協力する気が無い、というよりも、やる気が無い人ばかりでした。
朝8時半に会社に来て夕方5時に帰るといった何の楽しみも無い様な雰囲気がありました。その後しばらくしてその疑問は解決されます、残業をしても残業代は出ないのです。しかもその会社に勤める人のほとんどは地元で農業を営む兼業農家で、食べる分は自分で作っているため残業しなくても困らないのだそうです。私の場合はそんなバックボーンも無いため、給与が全てです。
それが残業しても残業代が出ないのではとても生活することは出来ませんでした。私の調査不足もありますが、求人票にはきちんと残業代全額支給との記載があるためウソということになります。それに他の従業員がけがをした際にも、会社の保険では無く個人の健康保険を使うように言われたとの話を聞いて、とんでもない会社と言うことが分かりました。とどめは仕事が無いということで数日間自宅待機の様な状態でしたが、月給と言っていたはずが待機日数分の金額が給与から引かれていました。
その時の手取りはわずか13万円でしたので生活することは出来ないと思い、もう辞める決断をしました。因みにその会社は家族経営で社長の妻が副社長、息子が専務、その妻が経理部長ということで自分たちのための会社ということがはっきりしました。しかも専務の息子も高校を卒業する頃でしたが、時期社長などといっていたので将来性も無いと感じていました。まあその専務の息子も年上の社員にタメ口を聞くようなバカ息子でしたので、とても勤め続けるのは無理でした。
やはり時間が無くても下調べはきちんとしておかないと後々自分が困るのだな、と充分わかりました。今では会社の口コミが見れるサイトもありますが、恨みを持った社員が書いている一面もありますが、今勤めている会社の口コミがほぼ当たっているなら信憑性は高いと思います。
ただ最近、口コミで悪口を書いた投稿者の実名を晒す判決が、どこかの地裁であったので、有益な情報は減ってくるかもしれません。どちらにしても自分を守るためですから、知らべ過ぎということは無いと思います。
