37才 男性です。
5年前の夏、元は飲食・娯楽関係の仕事をしていましたが、勤務時間が深夜~朝方にかかるシフト制であることが、以前よりネックになっており、結婚を機に転職を考え始め、転職活動を開始しました。
元々、大学では教育学を専攻していたこともあり、教育ビジネスに興味があり、いくつか調べる中で、個別指導の教室長を募集している会社が数社ありました。
どこも条件としては似通っていましたが、新興の企業の方が面白いかと思い、まだ、校舎数のそう多くない会社に就職しました。
入社後1ヶ月は毎日研修の日々でしたが、仲間もおり、活き活きと受けられたと思います。
また、プレゼンテーションなどは嫌いではなかったので、提案型の営業の研修は楽しかったです。
研修が終わると、実際の現場に配属となりました。
その中で、やはり、謳っている勤務内容・条件との齟齬が少しずつ見えてきました。
私は、新しくできた校舎にオープンからの責任者となりました。
最初は、仕事もそう多くなく、じっくりと一つ一つの業務に取り組むことができていましたが、1年も経たないうちに、校舎の経営が軌道に乗ってきた頃でした。
勤務時間的には、平日・土曜14時~22時まで、でしたが、校舎の中には社員ひとりなので、事務作業や校舎業務に付帯する作業などで、総合するとかなりの業務量があり、とてもその時間内で終わらせられるものではありませんでした。
勤務時間全てを事務作業に費やせれば話は違いますが、メインの仕事としては、教室の運営・生徒の募集など様々なことがあります。
その合間を縫って事務作業をして、それを期限内に終わらせないと、教室運営が停滞してしまいますし、自分しかやる人間はいない状態でした。
そこに加えて、時期的に稼ぎ時である、夏期講習・冬期講習・春期講習という講習時期には、更なる業務が上乗せになり、朝、子供を保育園に送ってその足で出勤し、昼もゆっくり食べれずに終電まで・・・ということはザラでした。
ですので、早出・残業・休日出勤などは、「しないと運営できない状態」が平常で、自分も当たり前のようにそういう状態に陥ってきました。
その中で、しっかり結果を出していけば、もちろん評価をされますが、自分の時間をだいぶ削って結果を出す人が多かったように感じます。
逆に、ワークライフバランスを本気で考えて行うような人は、すぐに脱落していった傾向があります。
自分が入った頃にいた社員は、半数以上が現在は在籍しておらず、とても人員の入れ替わりの激しい業態です。
賞与等も、ある程度オープンに評価をされ、わかりやすい仕組みではありましたが、逆にそれが理不尽な計算式と感じられることもあり、今はどうも腑に落ちない部分が多々あります。
同じ売上を立てていても、前年と賞与の額が大幅に違うこともあり、年収は少しづつ落ちていきました。
結果として考えると、勤務内容・勤務時間・待遇面など、先に想像していたものとはずいぶんかけ離れたものでありました。
もちろん、ある程度の乖離は折り込み済みで勤務したつもりでしたが、それでも、「ちょっと違うな感」は大きく心に残り、それを抱えたまま、数年が過ぎてしまいました。
そういった内容をもっと念入りに、事前に情報収集・想定しておけば、同じように勤務するにあたっても、心構えが違ったかな、と反省しております。
現在は、年収はアップしないまでも、もう少し日々の生活を余裕を持って過ごせるように、メリハリをつけて勤務できるような職場を探し、転職活動中です。
